かしわ餅
かしわ餅は「粽(ちまき)」と並び端午の節句の代表的なお菓子として全国的に有名です。
このかしわ餅は平たく丸めた上新粉を使って作った餅を二つに折り、間に餡を入れて二つに折りたたんで、かしわの葉またはサルトリイバラの葉などで包んだものです。
かしわの葉は新芽が出ないと古い葉が落ちないという特徴があり、この特徴にちなんで「子供が産まれるまで親は死なない」「家系が途絶えない」という子孫繁栄を祈願する意味で、お餅をかしわの葉で包みます。
かしわ餅がサルトリイバラの葉で巻いてあることがあるのは、四国地方などの関西より南側の地方では、機構の関係でカシワの葉が自生していないので手に入りにくいという理由により、このサルトリイバラの葉が使われている事があるようです。
また、かしわの葉やサルトリイバラの葉以外の葉で巻かれているかしわ餅もあるようです。
しかし基本的には、かしわ餅と言う名前の通りかしわの葉で巻くのが昔からの伝統で一般的です。
このかしわ餅を包んでいる葉は、一緒に食べる物なのか食べない物なのかどっちか分らないという人がたくさんいると思います。
かしわ餅に似たお菓子で桜餅と言うお菓子があり、これは巻いてある葉が塩茹でしてあって、柔らかくなっているので一緒に食べます。この桜餅とかしわ餅が頭の中で一緒になっていて、かしわ餅の葉も食べる物と認識している人もいますが、調べてみるとかしわ餅の葉は食べないと言うのが正しい食べ方のようです。
かしわ餅に巻いてある葉は、食べやすくする為に調理されているわけではないので、とてもゴワゴワして美味しくはありません。
またかしわ餅の葉は食べない物とされているので、スーパーなどで売っている商品は本物の葉でなく作り物の葉を使っていることもあるので、これを食べてしまったら大変なので、かしわ餅の葉は食べないと言う認識にしておいて間違いは無いでしょう。
たまには、日本の代表的な和菓子のかしわ餅を食べて和菓子の美味しさに触れてみてはどうでしょうか。